お知らせ

没年調査ソンvol.3開催のお知らせ

2018.08.30

「ししょまろはん」主催による、著者の没年をひたすら調査するイベントです。今回で3回目の開催です。

現在、日本の著作権の保護期間は著作者の死後50年で満了します。この保護期間が有効な間(死後50年を経過していないもの)は、著作権法で守られており、無断で全文をコピーしたり公開したりすることはできませんが、保護期間が終了したものは、自由に使えるようになります(青空文庫のように)。

国立国会図書館では、資料の大規模デジタル化が進められていて、保護期間が満了したものは、国立国会図書館デジタルコレクションのサイトからインターネットで広く全文の画像が公開されますが、保護期間内であるものや、没年が不明なものは、インターネット公開はされず、国会図書館か、図書館送信サービスの対象館へ行って閲覧しなければなりません(著者による許諾や文化庁長官裁定により公開されるものもあります)。

没年調査は国会図書館でも実施されていますが、もちろんそれだけでは不十分で、公立図書館の郷土資料で判明するケースも多々あります。
私たちも日常業務のなかで所蔵資料から著作者の没年が判明し、国会図書館へ報告したことが幾度となくあり、まとまった時間を使って取り掛かれば、もう少し調査ができるのではないかと感じていました。

没年が判明し、保護期間が満了していることが証明できれば、国会図書館がデジタル化した資料がインターネット公開され、より多くの人が利用することができます。
オープンデータを推進する活動を行ってきた「ししょまろはん」として、京都にゆかりのありそうな人物の没年調査をひたすら行う「没年調査ソン」を開催したいと思います!

※没年調査ソンは、没年調査とマラソンを掛け合わせた造語で、短時間で集中してみんなで没年調査を行うことを表しています。

主催:「ししょまろはん」
協力:京都府立図書館
日時:2018年9月22日(土)13時~16時30分
場所:京都府立図書館2階 ナレッジベース

内容(予定):
12:30受付開始
13:00主催者側挨拶、趣旨説明 ししょまろはん代表:北邑希世子
13:10「没年の調べ方」講師:佐藤久美子氏(国立国会図書館関西館)
13:40前回参加者によるコメント
13:50進め方の説明、府立図書館の使い方
14:00没年調査スタート
16:00成果発表
16:20閉会挨拶

対象:図書館職員等、黙々と調査することが苦にならない人
※自分で参考資料を調べたり、データベースを検索できたりする人を対象といたします。一般の人も歓迎します。

申込み:お申込みフォームよりお申込みください。
https://goo.gl/forms/oPsYrawnajNvOp1k2
※成果ゼロ(誰一人として没年判明せず)ということもあるかもしれませんがご了承ください。