お知らせ
2024年度没年調査ソン報告
2025.05.12
【没年調査ソンin京都 Vol.6 没年調査ソンWeek レポート】
2024年8月31日(土)、ししょまろはんの主催として9回め、そのうち「in京都」として6回めの開催となる没年調査ソンが、京都府立図書館ナレッジベースを会場に行われ……るはずだったのですが、なんと台風10号接近の影響で予定していた会場開催は中止となりました。
開催中止のお知らせ
非常にゆっっっっくりとした動きの台風10号は、来るなら来るでさっさと通り過ぎてくれればいいのに1週間ぐらい前から「もうすぐ行きます」と言いつつもなかなか来ず、ちょっとずつ勢力を増しながらじわじわと迫る、そんなイベント主催者泣かせの台風でした。
結局は、開催当日に最接近、来場者の安全優先ということで中止の決定をしましたが、当日はそれほど悪天候というわけでもなく(結果論ですが)、かなり残念な思いをしました。
過去最高の判明となった前回の開催を参考に、「午前から開催して調査時間枠の拡大」、「データベース利用アカウントの増設対応」、「対面とオンラインのハイブリッドでの開催」のほか、没年調査ソンin神奈川実行委員会さんのご協力で「東京都立中央図書館をサテライト会場設定」、「京都府立京都学・歴彩館スタッフの参加と協力」など、準備していてわくわくするような展開だったのでした。
残念ながら予定通りの開催はかないませんでしたが、1週間ほど各自で調査する期間を設ける「没年調査ソンWeek」として開催してみました。
資料は共有しましたがレクチャータイムが設定できず、特に初参加の方には申し訳ないことになりましたが、ベテラン勢・ガチ勢がたくさん調査してくださいました。
共有していた調査対象リストのスプレッドシートに、感想・コメントを記入するシートを作成し、リアルタイムでなくても他の方の調査手法を学ぶことができたり、協力して図書館資料を調べてもらったり、新たな調査体験となったのではないでしょうか。


10日ほどの没年調査ソンWeekを終了し、9月11日に国立国会図書館関西館の著作権処理係に結果を報告しました。
生年のみが51件
没年あるいは生年と没年の判明が72件
何より(存命)が32件
合計155件(生没年判明は123件)分を報告しました。
なんと、過去最多更新です!!
その後、著作権処理係で必要な作業をしていただき、2月末に作業が完了したと連絡をいただきました。
なんと、計12件の資料を保護期間満了としてインターネット公開することができたそうです!
すばらしい! ベリー・ベリー・ナイスソン!
以下、調査に参加された方の感想など(コメントシートに記入)を一部抜粋して紹介いたします。
●8/31は、当日予定されていたタイムテーブルに沿って自宅で調査しました。データベース類は使えないので、ネット検索のみ。
事前に名前の読みの五十音順リストをつくってみました。(紙の辞典類で調べる時に便利)
●一般人(司書資格なし)で、8/13のin都立が調査初参加です。
プログラミングは多少できるので、スキルを活かす方向で挑戦しました。
今回は、事前に没年調査のティップスを調査し、プログラムに置き換えたものをいくつか試行してみました。(以下略)
←専門性を活かした貢献、すばらしいです!こうやって複数の方法で自動化できるのですね。
←ご自身の得意分野・スキルを活かしての調査、没年調査ソンの新時代を見た気がします。すばらしいです!ナイスソン!
●今回が初参加です。没年調査ソン、ずっと気になっていたので、参加できて嬉しいです!自宅からネット情報源のみを使って探していますが、できれば期間中に、図書館でも新聞記事DBや参考図書を使って調べてみたいです。(中略)他の方の調査方法、すごく勉強になります。
「ナイスソン!」が飛び交う雰囲気も体験したかったのですが、それはまたの機会に期待します。
←初参加、ナイスソンです! 今回はこのような形になりましたが、またの機会、必ずつくりますのでその時はぜひよろしくお願いいたします。
●過去最高の「没年調査ソン in 京都 Vol.5」は120件ということなので、多分、本日(9/5)、総件数ではタイ記録達成なんじゃないかと思います。(重複除くNo.でのカウント)
https://libmaro.kyoto.jp/?p=1048
「どうやったらこんな数字行くんだろう。。。」と思っていましたが、もしかしたら週末には記録更新かもしれないですね。
残り期間あとわずかとなりますが、引き続きがんばっていきます!
←ベリーナイスソン!(…というフレーズを思いつきました。)
↑このフレーズに、ベリーナイスソン!そして、記録更新もあるかもしれませんね。普通に開催していたらどうなっていたでしょう。過去最高人数の参加者数のはずだったんですよ。
●みなさま、ベリーナイスソン!直接コールをかけあうことはできませんでしたが、たくさんの「ナイスソン」と「何より」を送ります。今回は、自分でも今までで一番成果をあげられました。
・制限時間を気にせず、落ち着いてじっくり調査できた
・他の参加者の方々と調査のノウハウを交換・共有できた。新たな知識をすぐに実践してさらなる成果につなげられた
・有料DBが使えなくても、それなりに成果が得られた。(デジコレはすごい)「オンラインでもけっこうできちゃう」んだったら、リアルで没年ソンをやる意味は?というのを改めて考える契機にもなりました。
←個人的にはリアルで今回の成績を出す自信はありません(汗)。
「図書館(所蔵資料、オンラインDB)の利用促進」という点では、
・紙資料:ビギナーにはかなりハードルが高いかもしれませんね。
・商用オンラインデータベース:引き続き意義があるように感じます。
紙資料は、Googleブックスや国会図書館限定(デジコレ)などであたりのついたものを現物確認する際に使う感じでしょうか?
←初めて没年調査ソンに参加する人、に対してフォローしながら調査する、というのはリアル会場の方がやりやすいかな、と思います。
●「没年調査ソン in 京都」運営のみなさま、楽しいイベントを開催いただき、ありがとうございました。
また、参加者のみなさま、期間中はありがとうございました。
ベリーナイスソン!&なにより!でした。
参加者の方々の「判明シート」典拠資料欄や「コメント・感想」欄を読み、かなり経験値がアップした気がします。
今後も精進して、調査ソンのゲストスピーカーに呼んでいただけるくらいになりたいと思います(増長)。
さまざまな会場で皆様とお会いできることを楽しみにしています!
●(調査期間)後半は、皆さんのコメントを見ながら、所蔵資料を確認したりアシストに回りました(所蔵資料が使えると嬉しいです)。
それにしても、デジコレの全文検索ができるようになって没年調査が変わったように感じます。
●今回は、このような開催になってしまい、申し訳ありませんでした。もう少しやりようがあったかもしれませんが、今後の課題とします(が、もう二度と開催日に台風が来ないように祈ります)。
そして、こんな中でも没年調査ソンに参加してくださり、多数の成果をあげることができ、過去最多の判明数を更新しました。
また次回、パワーアップして開催できますように。
皆さま、ベリーナイスソンでした!

【没年調査ソンin神奈川 ししょまろはん参加レポート】
2024年12月21日(土)、第3回没年調査ソンin神奈川が神奈川県立図書館を会場に開催されました。
ししょまろはんでは、京都府立図書館内の会場からリモートで3名のヒトのメンバーが参加(代表、ソン長、新人さん)。
神奈川から話を振られた時に、
「ししょまろはんからは3名のヒトが参加してまーす!」
と言った後に、ししょーやまろーたちをどう数えるか悩んで言葉に詰まってそのままスルーしてしまったのは内緒です。
ヒトより植物が多い会場でした。
ときどき、通常業務で出勤してるメンバーが、休憩時間に応援や様子見で来てくれました。

午前中はイントロダクション。
講師の国立国会図書館・南波佐間さんには、8月の没年調査ソンin京都でも講師をお願いしていたのですが、台風の影響で会場開催が中止となりまして、私たちも初めて聞く講義となりました。
初参加のメンバーが熱心にメモをとっていました。
ベテラン勢やガチ勢も新しいコツなど聞けたのではないでしょうか。
誰もいなくなった神奈川会場の光景を見ながら、お昼休憩。
ししょまろはん会場には、参加人数の割にたくさんのおやつがありました。

さて、参加したメンバーのコメントです。
はらまろ(ソン長)
台風で会場開催中止となった没年調査ソンin京都のリベンジを果たすべく、神奈川県の没年調査ソンに参加しました。
今回は国立国会図書館の南波佐間さんに教えていただいたオンラインの情報源を中心に、いろいろな人を検索しました。
なかなか「ナイスソン!」も「なにより!」も叫べませんでしたが、明治に横浜で御伽話を翻訳した外国の方など、神奈川ならではの没年調査ソンを楽しめました。なお、アディショナルタイムでその後1人ナイスソン判明しました!
きよまろ(代表)
個人調査の成果としては、時間内に1人「ナイスソン!」(没年判明)、1人「何より!」(近年まで存命)、アディショナルタイムで追加「ナイスソン!」でした。
リストをもらうとなぜか毎回同じ人名に目をとめてしまいがちなのですが、前回参加したメンバーが最後に調べてた人を今回のリストでも発見、その時の途中経過が書かれていたことから続きを調べたら判明につながりました(前回調査していた人に「あの人見つかったよー」と報告したら喜んでくれました)。
前回もアディショナルタイムで調べたはずなのですが、1年寝かせたことで何かの作用が働いたのか、思ったよりスルッと判明しました。
途中まで調べた情報も、書いておくと次回以降に役に立ちますね。うんうん。
アディショナルタイムででは、デジコレから別名(号)が判明して、所蔵資料に記載があることがわかった…という、とても気持ちいいレファレンス体験をしました。
その資料は、横浜の図書館が刊行した資料で、つくった図書館も持ってた図書館もみんなエライ!図書館ってすばらしい!って一人で感激してました。
没年調査ソンっていろんなことが知れて見れて、楽しいイベントですね!
またやりましょうね、ナイスソン!

そういえばししょまろはんでは、リストの事前準備をあまりしないのですが、神奈川さんはとっても丁寧に準備されてて、毎回頭が下がります。
なかなかメール等ではわからないので、いつか直接会ってどうやってここまでやってるのかお伺いしてみたいところです。
なんだかふわっと開催してるししょまろはんよりも、神奈川の実行委員会さんの方が、没年調査ソンへの想いや熱量が強いのかもしれません。
イベントの終わりあたりで、ししょまろはん代表が、「次は没年調査ソンが始まって10年なので何かやりたい」とコメントしたのですが、2016年に第1回をやってるので10周年は2026年でしょうか。
でも、2025年は始まってから10年め…ではあると思います。
10周年シーズンに向けて、楽しい妄想をちょっとでも実現できたら…と思います。
そして「新時代の没年調査ソン」が切り開かれていきますように。
これからもますますナイスソン!よろしくお願いします。