お知らせ
没年調査ソン2025年の報告
2026.04.01
《没年調査ソンin京都 Vol.7》
2025年8月30日(土)、ししょまろはんの主催として10回め、そのうち「in京都」として7回めの開催となる没年調査ソンが、京都府立図書館ナレッジベースを主会場に行われました。
前回(Vol.5、6)とだいたい同じプログラムだったのですが、Vol.6が台風で会場開催が中止となったのでいわゆるリベンジ開催となりました。

今回は、ししょまろはん本部がある京都会場のほかに、サテライト設置常連の神奈川会場(神奈川県立図書館)、そして今後の開催を視野に入れた図書館の方からの参加がありました。サテライト会場とまではいかないけれど、リモートで雰囲気だけでも知りたい、という大変うれしいお申出でした。もちろん、オンラインで遠方からの参加者もたくさんおられました。

午前中はイントロダクション。
まずは、ししょまろはんからの挨拶及び没年調査ソンの説明からスタート。
そして、国立国会図書館関西館の南波佐間(なばさま)望氏より、「没年の調べ方」と題して、ためになるレクチャーをしていただきました。実は、毎回、スライドには前回の没年調査ソンで著作権の保護期間満了となった資料が使われており、ひそかなこだわりを感じております。

また、德田恵里氏(大阪芸術大学芸術学部 特任准教授)より、ミニレクチャーとして「京都の人を調べるためのテクニック そしてししょーとまろーとぎんなん坊やが好きすぎてとうとう大阪に召喚してしまいました」をわかりやすくそして熱く語っていただきました。德田氏のお話しを聞きたい、と参加された方も。


お昼休憩時間には、希望者による京都府立図書館バックヤードツアーが行われました。普段見られないところが見られますので、毎回好評のようです(この原稿書いている筆者は、会場で留守番をしているので様子が見られず残念…)。
なお、京都府立図書館では毎月第3水曜日に館内見学会を開催しております(宣伝)。

午後(13:00〜16:00)はお待ちかねの調査時間。
簡単な進め方の説明と、チャットの練習などを行い、没年調査ソンスタート!
京都会場、ナレッジベースの壁面には、判明した情報が記入されていきます。共有しているスプレッドシートにも次々と判明情報が入力されていきます。そのたびに「ナイスソン!」、あるいはご存命が確認できて「何より!」の声がかかります。

毎回のことですが、たっぷりあるはずの時間があっっっっっという間に終わってしまいます。
当日プログラムの最後は、成果発表タイムです。

それぞれ、どういう調査をしたか、どんな資料・データベースを使ったか、感想などを発表しました。
ほかの方の視点や調査方法がためになる、とこちらも好評です。
いったん当日の調査は終了となりましたが、1週間ほどのアディショナルタイムを設け、それぞれが個人で調査を行いました。
調査対象リスト等を共有しているスプレッドシートにコメント欄をつくり、調査の過程や資料確認の依頼や感想などを共有しあいながらの調査タイムでした。
1週間のアディショナルタイム設定、スプレッドシートのコメント欄で調査の過程や感想を共有するなど、前回・前々回で出たアイデアが活かされていて、没年調査ソンの成長が感じられます。
そうして、判明した情報は、国立国会図書館の著作権処理係へ報告しました。
没年(あるいは生没年)判明…84件
生年のみ判明…123件
存命と判明…12件
その他参考情報…5件生年あるいは没年が合わせて207件判明しました! 過去最高だったVol.6の倍近くです!!
これにより、国立国会図書館で諸作業をしていただき、
送信公開からネット公開に切り替え:資料17点
ネット公開理由を裁定から保護期間満了に切替え:資料13点
というご報告をいただきました。
見事な成果です! ベリーベリー・ナイスソン!!!👏👏👏
いろんな方からいろんな方法で感想をいただいたので、抜粋して紹介します。
【初参加ししょまろはんメンバーの感想】
大学時代に日本史を専攻していたことと、もともと調べものが好きだったことから、初めての参加でしたがとても楽しかったです。
調査手段としては、デジコレ全文検索と新聞記事のデータベースを主に使いました。最初、生年と、没年の範囲とを特定できた人物がいたので、幸先よくスタートできました。ただ、その後は、なかなか特定まで至る人物が少なかったです。他の方が大量に特定されているのがすごいなと感じました。
デジコレや新聞記事のデータベース以外にも、当館の開架や書庫から出してきた年鑑もの等の資料も見てみましたが、私が探していた人が偶然そうだっただけかも知れないものの、目当ての人物が出てきませんでした。紙の本も見てみないといけないな…と思いつつも、デジコレや新聞記事のデータベースが便利であるが故に、後者についつい頼りがちになったところもあります。もう少し、紙とデジタルとのバランスを取らないといけないなと思いました。
(まろむら)
【参加アンケート・自由記述より(※一部編集しております)】
・神奈川サテライト会場もうけられてよかったです。こちらも集まってわきあいあいと調査できていましたが、京都の会場のみなさんの雰囲気も伝わってきて、羨ましく思いました。
開催おつかれさまでした。
・初参加でした。没年判明はできませんでしたが、楽しかったです。また開催があれば、ぜひ参加したいです。
・初めての参加だったからかも知れませんが、生年や没年がはっきり特定できたケースはなく、生年だけだったり没年の範囲だけが分かったり、というのがあった程度でした。一人の人にどこまで専念するかを自分の中で決めるのが難しかったです。
・府立図書館見学ができたのが良かった。
・大勢で調査している状況がおもしろいなあと思った。
・時間が短く感じた。少しだけでも、こんなふうに調べたよという報告があれば、参考になるし楽しいと思う。
・思い思いに調べるイベントだったので、オンラインでも無理なく参加できそうだと思いました。ありがとうございました。
・愛知県から参加しました。途中飛び飛びの参加になってしまいましたが、貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございます。
勤務館で公衆送信サービスを担当している関係で、著作者の没年の調査方法を学びたかったのと、少しでも典拠調査のお役に立ちたいなと思い、今回思い切って参加させていただきました。
残念ながら没年発見という訳にはいきませんでしたが、他の方々の調査方法を見聞きできて、大変勉強になりました。
・調査ソン、楽しいですね。複数会場+オンラインのご準備は大変だったと思いますが、初参加のオンライン組でも一人じゃない!という同志感が湧くのがすごいです。ししょまろはんの皆さまのチームワークのなせる技ですね。仲間に入れていただいてありがとうございました。
地域資料レファレンス力もアップするし、僅かながらお役にも立てるし、何より楽しいし、愛知県でも調査ソンをやってみたい!という気持ちが高まっております。
・企画、準備してくださったししょまろはんの皆さま、講師、参加者のみなさん、ありがとうございました。楽しかったです!
・楽しいイベントを企画していただきありがとうございました。今回もアディショナルタイムまで満喫しました。神奈川サテライトも盛況でよかったです。
・飛ぶように時間が過ぎてゆきました。調査するって、時間がかかるんだなと再認しました。
没年調査によって、この著者の著作がパブリックドメインとして、広く使われるのだと思うと、1つのナイスソン!であっても徳を積んだ気持ちになりました。
【スプレッドシート コメント欄より】
・行き詰りそうになった時に、どこまで調査を続けるのかという見きわめが難しかったです。もうちょっと、もうちょっと、と結局、最後まで一人の人物を追ってしまいました。
・お疲れ様でした。他の方の調査方法や調査結果を知るのはとても勉強になりますね。
・没年調査ソン初期からずっと気になっていた方の生年が判明しました!(感涙)
お名前と肩書を入れたのと、デジコレ新機能の近接検索のあれが効果を発揮しました。
・とても多く判明してすごいです。喜ばしい限りです。こうして解決事案が多い場合、京都にゆかりの調査対象はどんどん補充可能なのでしょうか?
←(返信)京都のリスト、毎回難しくなっていくのでは、というのは最初期から懸念されていたことではあります。生年のみが判明した場合などリストに残留することはあるのでまだ調査対象はおられる感じですが、少なくとも「どんどん補充」はないです。今後、どうしましょうかねぇ…。
・このたびは、没年調査ソンin京都Vol.7にご参加いただきありがとうございました。
準備不足・至らない点たくさんありすみませんでした。反省は反省として次に活かすこととし、まずは開催できただけでよかったと思います(すでに対面開催が流れたことが2回ありますし…)。
今後の開催を見越して参加してくださった方もおられ、それだけでナイスソンです。ハードルは低く、まずは小さく職場内で開催、とかもありですよ。
開催の際にししょまろはんの許可は不要ですが、ご相談、お声がけはいつでもウェルカムです。タイミング合えば誰か行くかもです。
ししょまろはんは「とりあえずやってみよう」「楽しんでやろう」というモットーです。
そんな没年調査ソンが10回も続いて、今度は広がっていってることがうれしいです。
皆さんのご参加そしてご支援にベリーベリーナイスソン!
(ししょまろはん代表・きよまろ)
《図書館総合展》
2025年は、いつもの没年調査ソンを開催するだけではなく、図書館総合展で「没年調査ソン」を広める取り組みにもチャレンジしました。
【ポスターセッション】
2025年10月22~24日にパシフィコ横浜で開催された図書館総合展で、「没年調査ソン」の取り組みを知ってもらおうとポスターセッションに出展しました。これは、2026年に没年調査ソンが10周年イヤーを迎えるにあたり、認知度アップを目指そう、という取り組みでした。
事前に、ししょまろはんでポスターの中身を考えるブレインストーミングのような場をもって、「こういう情報がある方が良さそう」「こんな構成にしたら…」というのを話し合う、ブレインストーミングのような場を設けました。ししょまろはんは、何かをつくる過程も学びの場にします。

「没年調査ソンon LINE」(LINEオープンチャットのグループ)の皆さまにもいろいろ相談にのってもらったり、アイデアをもらったりしました。
ポスターセッションの会場では、没年調査ソンの概要と、没年調査ソンヒストリーのポスターを掲示しました。
ポスター2枚目を年表風のヒストリーにしたのが好評でした(アイデアありがとうございました)。

また、ブースにはシールで答えるアンケートも掲示し、没年調査ソンの知名度や感想、10周年でどんな企画に興味があるか、を来場者に尋ねました。

●シールアンケート結果○
①「没年調査ソン」について知っていましたか?
→「初めて知った!」35、「名前を聞いたことは…」4、「知ってた!」10、「参加したことがある!」11
②「没年調査ソン」どうですか?
→「おもしろそう!」35、「参加してみたい!」16、「開催してみたい!」3、「別に…」0
③没年調査ソン10周年 どんな企画があったら参加したい?おもしろそう?
→「たくさんの会場をつないで同時没年調査ソン」10、「各地で開催して”没年調査ソン全国ツアー”」17、「図書館総合展会場で没年調査ソン(出展者さんのDBを使おう)」15、「図書館総合展で”没年調査ソンフォーラム”」9、「過去に没年が判明した人物のWikipedia記事作成・更新”没年調査ソンからのゐきかえり”」18、「いつもの没年調査ソン」2

会場では、思った以上に「おもしろそう」「(こういう活動)大事ですね」とお声がけいただきました。
初めて知ったという方でも興味を持ってくださる方がおられたので、こちらもやる気をもらえました。
また、没年調査ソン初期に参加していた方など(初代最多ソン賞の方も)も来られ、当時の思い出などを話したりもしました。お話していて気づいた、没年調査ソン最大のアップデートは存命が判明した時の掛け声「何より!」が誕生したことかも?!
ポスター内容は、図書館総合展ポスターセッションのページから見られます→https://www.libraryfair.jp/poster/2025/127
【イベント】
10月23日(木)10:45~12:00
トリプル合同庁舎 ~会いに行けるライブラリアンブース~において、都道府県立図書館サミット企画・ししょまろはんコラボ企画「自主学習の続け方と没年調査ソンの始め方」が行われました。

ししょまろはん代表のきよまろと、東京都立図書館で没年調査ソンを開催されている方とで登壇し、自主学習グループとしてのししょまろはんについて、そして没年調査ソンの始め方についてトークを行いました。
「没年調査ソンに興味がある」「没年調査ソンをやってみたい」という方が少しずつ増えているなかで、どうやって始まったか、実際にどう始めたらいいのか、というお話をしました。
とっても緊張していたのですが、質問に答えているうちに、それなりのトークになったようで、ホッとしました。
イベント案内ページ→https://www.libraryfair.jp/booth/2025/435
《10周年に向けて》
没年調査ソンは、2026年に10周年を迎えます。
10年の間にちょっとずつ成長してきたイベントで、最近では「参加したい」「開催したい」というお声もいただくようになりました。
10周年イヤーの今年、どういうことができるのかはわかりませんが、楽しく取り組んでいけたらと思います。
どうぞお楽しみに!
そして、一緒に「ナイスソン!」





