お知らせ
「没年調査ソンin京都 vol.3」の報告
2019.08.20
2018年9月22日に京都府立図書館2階ナレッジベースにおいて、ししょまろはん主催「没年調査ソンin京都 vol.3」を開催しました。遅くなりましたが、その報告です。
ししょまろはんの没年調査ソンも3回目の開催となりました。
今回は15人の方にご参加いただきました。図書館員や元図書館員という方が多かったようです。
遠方から参加してくだったり、「前から参加したかった」とおっしゃっていただいた方もおられて、ししょまろはんメンバーは感激しておりました。
また、今回初めて、開始前にミニ館内見学ツアーを実施しました。その後の没年調査に役立っていたらよいのですが。
実際に没年調査を始める前に講師さんの講義を聞いて、著作権や没年調査についての理解を深めます。
そして、いざ、没年調査タイム!
没年調査に慣れている人もいれば、全く初めての人も。
「この人の没年は調べられそう」と思ってもなかなか出てこなかったり、思わぬ資料から判明につながったり。
そういうところは、図書館で日常行っているレファレンスとも似ているかも。
事前に用意されていた資料を使って調査する人もいれば、自分で資料を探しに行く人もいたり、図書館で契約しているデータベースを使って調査する人も。
はたまた、黙々と調査する人もいれば、
「♪み〜つか~らない、み~つか~ら~ない……」
と歌いだす人も。
講師さんが紹介されていたこの歌↓は、なぜか耳に残ります。
著作権者不明の場合の裁定制度~みつからないときの詩~
そんなこんなで、2時間の調査時間はあっという間でした。
壁面ホワイトボードには、没年が判明した人の情報がたくさん書かれています。
参加した皆さんに、成果報告をしてもらいました。
今回の没年判明人数は18人(リスト外・後日調査判明分も含む)でした。
どの資料で誰の没年が判明したのかのリストがこちら。
著作者名 | 生年 | 没年 | 典拠 | |
1 | 市田文次郎 | 1887(明治20) | 1940/11/28 | 『年輪の音』(2018.1刊)p142 |
2 | 今津晃 | 2003/6/18 | 『京都府人物・人材情報リスト』(2015第2巻)p543 | |
3 | 棚橋諒 | 1974/5/5 | 『建築と社会』55(6)1974/6(棚橋諒先生の逝去を悼む) info:ndljp/pid/6056532 |
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4 | 今西正雄 | 1990/6/13 | 「日本ラテンアメリカ学会会報」No.38(1991.7) http://www.ajel-jalas.jp/kaihou/kaihou_pdf/038masked.pdf |
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5 | 大同啓五 | 2016/8/18 | 『人権と部落問題』892号(2016.11)p54-57 | |
6 | 鈴木良(りょう) | 2015/2/16 | 『人権と部落問題』876号(2015.9)p106-118(p113) | |
7 | 谷口勝巳 | 2004/12 | 『人権と部落問題』876号(2015.9)p115 | |
8 | 河角龍典 | 2015/4/13 | 『立命館文学』649号(2017.1)p1 | |
9 | 守屋光雄 | 2004 | http://19san.com/?page_id=4775 | |
10 | 今川晃 | 2016/9/24 | 聞蔵Ⅱ(人物情報) | |
11 | 渡辺武 | 2004/2/11 | 向日市立図書館HP(渡邊武コレクション) https://www.library.muko.kyoto.jp/watanabe-takeshi/index.html |
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12 | 舟岡省吾 | 1974/12/12 | 『京都大学百年史 資料編3』p136 | |
13 | 矢野宏 | 1986/4/2 | 『経済経営論叢(京都産業大学)』21(3)(1986.12)P434略歴 | |
14 | 川井銀之助 | 1966/11 | 『京都府立医科大学百年史』p662年表 | |
15 | 川口桂三郎 | 2004/9/5 | 『京大広報』No.594(2004.10)p1782 http://www.kyoto-u.ac.jp/contentarea/ja/issue/kouhou/documents/594.pdf |
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16 | 林保 | 2012/1/11 | 『朝日新聞』(聞蔵Ⅱ)2012/1/13朝刊p38 | |
17 | 秋田成明 | 1910 | 2005/4/28 | 『朝日新聞』(聞蔵Ⅱ)2005/4/29朝刊、神戸・地方面p28 『毎日新聞』2005/4/29地方版/兵庫p27 |
18 | 八木格治 | 1998/5/13 | 『朝日新聞』(聞蔵Ⅱ)1998/6/10朝刊京都面(叙位叙勲) |
没年調査ソンは、実は回を追うごとに難しくなります。
前回調査で判明した人が調査対象リストから消えるので、調査しても見つからない人が残っていきます。
しかし、なんとか工夫をしつつ、そして楽しみながら、またチャレンジしていきたいです。
最後に、今回の参加者の方 の参加報告を紹介します。
「没年調査ソンvol.3(京都)の参加報告資料を公開」(asob-libより)
また、没年調査ソンのロゴマークも作ってくださいました!
今後ししょまろはんでも活用していきたいと思います。