お知らせ

没年調査ソン in京都 vol.4  の報告です!

2019.11.08

2019年10月5日(土)に、京都府立図書館2階ナレッジベースにおいて、ししょまろはん主催「没年調査ソンin京都 vol.4」を開催しました。その報告です!

没年不詳の著作者の没年を調べに調べるワークショップ「没年調査ソン」

著作者の没年が判明すると著作権の期限が確定し、オープンデータとして公開できる。先人が遺した文化遺産をひろく共有できる可能性を開くことから、没年調査ソンは文化共有のためのワークショップなのです。

京都府立図書館での開催は第4回となりました。過去最多19人の参加!
「もう、調べつくしたのでは?」という心配はマッタクの杞憂。こちらも過去最多58人の没年が判明しました!!

調査対象者のリストを手に、対象者を絞り込んでいる人、職業に注目する人、知っている人がリストにいる人、いろんな視点から、人物事典や大学史、新聞データベースや雑誌データベースといったICTなどの図書館ツールをフル活用して調査が進みます。そして、見たことないすごい勢いで、没年判明者が、どんどん書き込まれていきました。

「ナイスソン!」と声がかかります。

今回は、過去3回の経験を踏まえて…
●資料集めもイベントに→ししょまろはん内の準備イベントとして、当日以外の「参加」を。1人で集めるより当然違う視点の資料が見つかる
●机の配置を変えてみました←これまでは大きな1つの円形にセッティングしていましたが、より話しやすく動きやすくなるようにしました
●各テーブルに最低1名のししょまろはんメンバーを配備←聞きやすい位置に誰かいる(その人がわからなくても誰かに繋げる)
●リストの工夫→全員に配布したリストのほかに、五十音順リストと公開調査中(京都)を各テーブルに←全員に全てを渡してもリストを見るだけで大変なので…
●「没年調査ソンの進め方+府立図書館の使い方」をスライド付きで説明→流れだけでなくどんな資料や機能が使えるか、ちょっとしたコツなども
●↑「出身校の人とか、好きな分野とか関連する人から探すといいよ」「リスト先頭から探すとカブるかも」←過去の「誰から手を付けていいかわからない」の声を踏まえて
●情報共有ゾーン→「ここまで調べたけどわからない」「これには載ってない」などという「調査中」、「この人たぶん生きてます」という「生存」情報を書いていきました
●事前の館内見学を実施(希望者のみ)←(たぶん)使えるデータベースなどの説明もしてくれたはず。前回はなんとなく実施したけど、今回はちゃんとスケジュールに組み込んで
●懇親会←やりたくなったんです!打ち上げ大事!
などを試してみました。

没年の判明という「ゴール」が多くなりましたが、それはいろんな「アシスト」が増えたからではないかと思います。「ゴール」はもちろん「アシスト」もできると楽しい!ワークショップ形式の醍醐味でもあります。