お知らせ
没年調査ソン2020 オンライン&リモートVol.1 報告
2021.09.30
ししょまろはんでこれまで4回開催してきた「没年調査ソン」。
しかし、新型コロナウィルス感染症が拡大し、2020年3月に予定していた京都府立京都学・歴彩館での没年調査ソンも延期となり、秋になっても以前のように大勢が集まって開催することは難しい状況でした。
そこで、2020年11月22日、オンライン&リモートという形式で新しい「没年調査ソン」にチャレンジしてみました。
これまで会場にしてきた京都府立図書館のナレッジベースを本部(?)とし、ししょまろはんのメンバー5人が参加。
また、没年調査ソンin神奈川実行委員会さんが調整してくださり、神奈川県立図書館をサテライト会場としてスタッフ含めて8名の方が参加してくださいました。
その他、13名の方々がオンラインで自宅等からリモート参加(ソロ参加)され、それぞれをZoomでつなぎながら、没年調査ソンを行いました。
前半は、イントロダクション。「没年調査ソンってなに?」といった内容や、調査の進め方についてししょまろはんからお話。
これまでに没年調査ソンに関わった人からのコメントも。
また、国立国会図書館の元著作権係として没年調査をされていた佐藤久美子さんに「没年を調べよう!」というリモート講義をしていただきました。
さらに今回は、初めてのオンライン開催ということで、没年調査の発案者であるメンバーからのコメントや、これまでに没年調査ソンを開催された方からもコメントをいただきました。
参加者のみなさんにもひとことずつお話を聞いたところ、自宅で〇〇というデータベースを使えます、といったさすがプロフェッショナルなコメントが聞かれました。
さて、いよいよ調査開始。
今回は「図書館にゆかりのある著作者」を調査対象とし、リストはGoogleのスプレッドシートで共有し、調査進行状況がその場でわかるようにしました。
判明したら色塗りして…みんなで「ナイスソン!」と声をかけあって…と思っていたのですが、なかなか思っていたようにはいかず。参加者の方がその場で助け舟を出してくださいました。
音声やチャット機能を使い、
「どなたか〇〇のデータベースで△△調べてもらえませんか?」
「〇〇という資料がサテライト会場にあるみたいなので確認してください」
といったやり取りをしながら、みなさん調査を続けること約2時間。
自宅からずっと調査では飽きるかも?と休憩時間等も考えていたのですが、杞憂でした。
皆さん熱心に調査に没頭されていたようで、あっという間に終了の時間がやってきました。
調査後は、毎回「ほかの人の調査方法が学べていい」と好評の成果発表タイム。
「こういう資料(データベース)を使ってみました」
「こんな方の情報が判明しました」
「リストにあった人名が架空人物のものでした」(!)
などといった報告がありました。
「単に没年を調べるというだけでなく、誰かの人生をたどるような調査になることが面白い」というのが没年調査ソンの楽しみ方のひとつでもあります。
今回の没年調査ソンで、51件の生没年が判明し、その他30件近くのご存命が確認されました。
ちなみに、ご存命が判明した場合は「何より!」と声をかけるようにしています。
最後は、ししょまろはん音楽担当が作ってくれた「没年調査ソンのワルツ」を聞きながらお別れしました。
また没年調査ソンで会いましょう。ナイスソン!
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終了後の感想(ししょまろはんFacebookページより)
https://www.facebook.com/shisyomarohan/posts/647438962591174
没年調査ソンin神奈川のFacebookページ(レポートもあります)
https://www.facebook.com/botsunenKngw/
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2021年3月4日 国立国会図書館関西館(オンライン)で開催された「デジタルコレクション活用フォーラム」にししょまろはん代表が参加し、ししょまろはんの「没年調査ソン」について事例報告をおこないました。
デジタルコレクション活用フォーラム:https://www.ndl.go.jp/jp/event/events/202010304digi_info.html
没年調査ソンってどんなイベント? どうやって始まったの? 何が楽しいの?ということから、みんなやってみよう!とお誘いする内容のお話をしました。
当日のスライドPDFがありますので、ご覧ください。
「ししょまろはん没年調査ソンのとりくみ ―やってみた。やってみよう。―」(PDF)